<D号室のみの募集となりました>
みなさんは夜の坂ノ下をご存知でしょうか。私が思うに、まだまだ未開拓の空間だと言えると思います。つまり坂ノ下、とりわけこの物件には夜の顔の可能性があったのです。完全に見逃していました。
長谷に住んでいる人にとってはこのエリアには隠れたスナックなどが点在していたり、ちゃんと予約が必要なレストランがあることは知られているのですが、まだ点として存在しているように思うのです。
もちろん、このエリアには海も山もあり、お寺も大仏さんも、あじさい、最後から二番目の恋、などなど観光資源が溢れていて、日中は盛り上がりを見せています。特に古民家カフェの先駆けである「cafe坂の下」を筆頭に、たくさんの古民家カフェが狭い道に散りばめられています。
しかしそれは明るい時間のお話しなのです。
夜。私は稲村ガ崎から極楽寺の切り通しの坂道をトップスピードで自転車で駆け下り、星ノ井という名の井戸のあたりから、誰もいない線路沿いのこの通りに入って行くのが好きでした。一気に世界が変わるのです。そう、それは何もない夜の鎌倉。そんな風景がこの場所には残されていたのです。
細い道を入り込んでいくと、漁師町としての坂ノ下の風景に出会うことができます。明るい時間には気がつかないのですが、道が狭い分、家々からの夕飯の匂いやテレビの音を感じ取ることができて、なんともノスタルジックな気分になるのです。
いい気分になって、もう少しふらふらと砂利道を自転車を押し歩いて、海に出ると、月明かりで海面に月の道ができます。この風景は地元の方であればご存知の方も多いと思います。この美しい月の夜は坂ノ下に似合うな。と、つくづく思うのです。
そんなことをぼんやり考えていると、星ノ井はその名がいくつかあって、「星月ノ井」(ほしづきのい)とか「星月夜ノ井」(ほしづきよのい)と云い伝えられているそうです。
そして、ここは漁師町であることを受けて、鎌倉では貴重な宿泊業や飲食店などができる用途地域なのです。そう考えると、そもそもこのまちには、もう少し夜の魅力を出せるのではないかと思ったのです。
そう気づかせてくれたのはこの物件です。実はこの物件を作ったのは、私たちR不動産スタッフがとっても憧れている大家さんなのですが、彼がこの物件に気がついた時に、私はこの物件のことをここまで想像することができなかったのです。まさに完膚無きまでに実力差を感じました。もっと精進せねば、私。
この通りに、この場所に、新しい鎌倉の文化をつくる。そういう発信ができる場所だと思えるかどうか。この物件からはいろんなことを学ぶことができます。
もう詳細はとてもじゃないですが書き切れないので、個別にご相談ください。そうじゃないと、令和4年の中秋の名月にこの物件の掲載が間に合いません! |