賃料：

24万円

面積：

161.1㎡

物件を見に行く前に地図を見ていましたら、公園沿いという事がわかりました。という事はきっと物件には大きな窓があって、山や緑の景色がいいのね。と思っていました。

そして物件にたどり着いてふと外観を見上げてみると、なんとこの物件には、公園の方に主たる窓を設けていないじゃないですか！こんな静かな景色がありながら、なんということでしょうか。と思ったものの、オーナー様もいたので、とりあえずぐるりと物件内を案内していただきました。

大型の物件ですから、多人数の家族はもちろん、成人した大人家族4人ほどの家族でゆったり暮らすのもとても良さそう。日当たりはいいし、駐車場は車種によりますが2台停められそうですしね。

でも部屋を見てまわる時、やっぱりチラチラと公園の緑が見えないかと確認してしまう自分がいるのです。いや、窓は無いんだ。と自分を言い聞かせ続けていました。既に外観から窓の事については、確認済みだったのにも関わらずです。

でも後に気づくのです。山への欲求は眺めて満たすものではなく、感じるもの。あえて家の中からは満足させずに、足を運ばせるため。とこの物件はサインを送っているのではないかという事に。

ひとしきり室内の撮影を終え外に出たところ、ふと駐車場の横のスペースが気になりました。よくよく見ると、公園の方向に向かって山道が続いているではありませんか。

驚きとともにオーナー様に、この小路はどこに続いていますか。とお聞きしたところ、公園まで続いているとのこと。

はい、やりました。山派の皆様お待たせしました。まさかの山道入口付き物件です（厳密には入口付ではなく隣接ですが）。

つまりこの物件の表向きは、日当たりの良い分譲地の一画。「おはようございます。」なんて、堅くるしくないご近所付き合いも適度にあると思います。

でも、ひと度家の裏手にまわれば、あなたを待っているのです、森へのいざないが。鎌倉中央公園の散策路の入口が物件の駐車場脇にあって、しかも公園側からは、一般の方が入れないようにロープがされているので、静かな暮らしも担保されています。

そもそも山道とはいえ、公園内の散策路ですから気軽に散歩ができます。起伏があり、狭い部分や崖の脇を歩くなど緊張感のある部分もあります。野生動物や植物ばかりに目を奪われすぎていると危険ですが、そんな自然あふれる景色も生活の一部にきっとなりそうです。

分譲地の端に住んでいるのか、はたまた森の始まりに住んでいるのか。その境界はとても曖昧な物件でした。