江ノ電に揺られてこの物件へ向かう。そこからすでに、休息の時が始まっている。この家にいる間は全て忘れよう。仕事のこと、プライベートのもやもやした気持ちなんか全部忘れて。風に吹かれながら、ただ海を見て過ごそう。
北欧の人たちは夏に長い休暇をとって郊外のサマーハウスで過ごすというけれど、ちょうどそんな感じ。
水平線を眺めていると、スーッと心が軽くなる。目をつむって朝のひとときには瞑想を。江ノ電がたまに通り過ぎるカンカンという音とトンビの鳴き声も聞こえてくる。海にはたくさんサーファーがいて、あとで私も海に行ってみようかな。そんな、なんでもないことを大切にしたくなる。そんな時間を過ごそう。
場所は「鎌倉高校前駅」のすぐ上の傾斜地。共同墓地の脇の坂道を登ると、大きな敷地に2棟の家が並んでいます。先々代が建てた家を、代替わりのタイミングで本腰を入れて構造部から2020年に大規模改装した家です。本物件は西側に建つ平屋の方です。
この家が生まれ変わってから、早いものでそろそろ3年となります。外壁は海風を受けていい具合に経年変化しており、隣に建つ2階屋(賃貸中です)も含めてまちの景色となりつつあります。外の植栽は日当たりが良すぎてモリモリと育ってしまったので、いまはバッサリお手入れしてしまいましたが。
玄関からすぐの場所は土間として、外と内の境界線を曖昧にし、リビング部分の天井は既存の梁を生かしたデザインで開放的に。畳の小上がりはそのままごろんと昼寝ができそう、とすぐに生活のイメージがわいてくる内装です。
特別に家具を買い揃えずとも、アウトドア用の椅子などをまずは持ち込んで、ラフな二拠点目とするのもおすすめです。もちろん、窓の外にはいつも海。この眺望を存分に楽しんでください。
海の近さが一番の魅力ですが、ネックは階段アクセスと駐車場がないこと。駅から徒歩2分なので車がなくても不便はしないですが、月極駐車場が必要な場合にはご相談ください。あとは墓地に隣接しています。お墓と聞くとネガティブな印象を持つ方がいるかもしれませんが、この共同墓地は地元では「鎌高前」らしい風景の一部です。いつも管理が行き届いていてむしろ清々しい気分になれます。
鎌倉で眺め良い斜面に賃貸で住めるなんて。サーフィンをしない方にとっても、この環境は魅力的ではないでしょうか。
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