もういっそのこと工場に住みたい。そんな方がいるのではないかと思うのです。ハードボイルドまっしぐらな暮らしを求めている方へ、お待たせいたしました。すごいやつ見つけました。
まずこの建物のことをなんと呼ぶのが正しいのか。そうですね、まずは一旦、工場(コウバ)としましょうか。この工場はおそらく本来は住宅+ガレージとして建築されたのではないかと思うのです。(ただし建築確認の検査済証は発行されていません)
その住宅を工場にコンバージョンしたのではないかと思うのです。それにしてもジャンクです。大胆すぎてカッコいいです。つまり元々住宅>工場(塗装業)>次どうしますか?という状況なのです。
この工場に着いたら、まず電動シャッターを開けて、1階のガレージに車ごと入っていきます。すぐ傍にリフトが!?この小型リフトは重量150kgまでいけるそうです。これで例のブツを人に見られずに2階にあげることができますね。
人間は外階段で、そそくさと2階に上がっていく途中、うすうす気がつくのは、この工場の外壁、どこか見慣れている某有名ハウスメーカーの外壁材ではないだろうか。そんな迷いを一掃してくれるのが、なんとも人の家によくある玄関扉を開けた瞬間に飛び込んでくる内部空間です。それが11枚目の写真なのです。写真だけでは伝わりにくいので後ろの方にしました。
玄関開けたらこれっ!?ってなる空間です。鉄骨造のスケルトン空間に圧倒されつつも、あたりをよーく見渡せば端っこに例のブツが到着している!?ってことになるんでしょうね。そう、リフトはこの2階と繋がっているのです。
2階は天井が白の空間ですが、3階は赤。この赤色の鉄骨天井もいいですよね。しかも建築基準法(高さの制限)で天井が一部勾配天井になっているところもグッときます。この勾配もうまく内装アレンジの特徴にしたいところ。3階にはシャワーブースなどを設置する準備の痕跡が残っています(写真13枚目右)。
さて、ここまではいいんですが、問題はこの上にプレハブ小屋が乗っかってしまっているということ。しかも3階の窓に作られた激細階段であがっていくという、もう探偵物語でもこんなハードボイルドな階段出てこないですからね。上がってみると、そこにはルーフバルコニーまでありましたよ。
そしてこの物件の取材に向かう際にちょっと気になった近所のラブホテル「ニューヨーク」にある自由の女神がこの屋上からもよく見えるじゃないですか。もうここは別世界なんでしょうか。
こんな物件を買っていいんだろうかと悩むかもしれません。でも欲しい。そんな方には、まずは賃貸という選択肢もあります。
<賃貸募集条件> 賃料:35万円(税込:38.5万円) 礼金:1ヶ月 保証金:事務所利用の場合:3ヶ月(償却:明渡時20%) 店舗等利用の場合:6ヶ月(償却:明渡時20%) 契約期間:5年間(事業用定期建物賃貸借契約、中途解約不可) 再契約:相談(再契約料:新賃料の1ヶ月分) 保証会社利用必須:フォーシーズ(初期費用:賃料1ヶ月分) |