規則正しく暮らした方が、身体によさそう。ですが頭で考え過ぎず心の赴くままに過ごした方が、案外心身の健やかさが保てたりするのかもしれません。
江ノ電の「七里ヶ浜」駅から徒歩9分の住宅街の中にある、小さな平屋のご紹介です。と言っても、パッと目を惹く円柱状の吹き抜けが、ただならぬ存在感を放っています。
約213平米の敷地面積に対して、ちょこんと建つ約41平米の建物。間取りは1LDKで、天窓が付いた吹き抜けのリビングダイニングと、庭に面したデッキとつながるキッチン。それに引き戸で仕切られたコンパクトな洋室と、水まわりが備わっています。
窓を開ければスーッと風が抜け、天窓から漏れる日差しが室内をまわり、時間に合わせて空間の印象を変えていきます。子育てを終えた夫婦の新居や、東京との二拠点生活などにもフィットしそうですが、つい妄想が膨らんだのは、職住一体の自由気ままなひとり暮らしです。ペットと一緒の暮らしもいいですね。
どこか非日常感のあるリビングダイニングをアトリエにして、時間など関係なく創作活動に勤しむ。中央にどーんとグランドピアノを置けばまるで小さなホールの様。眺めのいい庭を前に毎日好きなだけ音を奏でられます。もし広い作業スペースが必要なら、部屋を飛び出しデッキや庭にまで拡張してもいい。逆に篭る方が捗るなら、洋室を書斎にしアールを帯びた窓辺にベッドを置いたっていい。自由です。
気分が乗らない日には "今日は休日!" と自分に宣言し、まずは海に波乗りへ。帰宅して自然光でのバスタイムを堪能。その後は、庭いじりの延長で始めてすっかりハマった家庭菜園を心ゆくまで。採った野菜をスープにしコトコト煮込みながら、デッキのチェアでまったり。暗くなったら月明かりをメインにキャンドルを焚いても、この空間ならしっくりきそう。
一般的な感覚で捉えると収納は極めて少ないです。物を厳選しミニマムに暮らすのもいいですが、ここなら仕事道具や本などが床に重なり合うように置かれていても、それはそれで絵になりそうな気がします。
立地は鎌倉プリンスホテルのあるメイン通りから、ひとつ通りを入った閑静な住宅地です。近所にはみどりのプロムナードが続き、この辺りの憩いスポットになっている商店街があります。スーパーやドラックストア、パン屋さんなどが揃い、日常のお買い物は徒歩圏内で十分事足りそう。ふらっとひとりで入れそうな飲食店もチラホラあります。
自然から存分にインスピレーションが受けられる環境で、限りなく自由に住まう。改めて言葉にすると、なんて魅力的な。 |