部屋に入ってすぐに気づく巨大なバルコニー。その広さは軽くワンルームの部屋が入るくらい。テーブルを置いてティータイムできるとか、家庭菜園にチャレンジとかいうレベルじゃありません。気合いと根性があれば壁と屋根がなくてもなんとかなる。はずはないけれど、この空間での暮らしを妄想したい。リビング中心の生活からバルコニーに振り切った生活へシフトしていくのはいかがでしょう。
広さ約33平米といってもあまりピンとこないかもしれません。奥行き約4800mm、横幅が約6900mm。大相撲の土俵(俵で囲われた円の中)の直径が4550mmなので、相撲できる広さなのです。地方場所にこのバルコニーも加えてほしいものです。
さてここをどう活用していきましょうか。緑の塗装をそのまま活用しても良いですが、なんだか無機質で少し物足りない感も。
例えばウッドパネルを敷き詰めてみる。その上にL字型のガーデンソファとテーブルを置いてあげればアウトドアリビングに。日中は抜け感のある景色を眺めながらのんびりした時間を過ごし、夜にはキャンドルを灯してお酒を飲みながら星空を眺めたり。日中の日差しが気になる方は、ネジ等での固定が不要なシェードもあるので活用してみてもいいかもしれません。
もしくは人工芝を敷き観葉植物を上手くレイアウトしてあげればこじんまりした緑地の完成。空いたスペースにはテントを張ってベランピング。バルコニーで収穫した野菜で作ったカレーを家族一緒にテントで食べれば、いつもよりも数倍美味しく感じるかも。毎日がチャレンジにあふれた生活を送れそうです。
色々と妄想してしまいますが、前提としてマンションのルーフバルコニーは共用部となります。緊急避難の妨げになるような場所に物を置かないなど、管理規約に基づいた上で妄想を実現させていきましょう。また上の階や隣の棟からも見える開放的な空間にもなっています。そこも踏まえて近隣の皆さんにも愛されるステキな空間にしたいものです。
傾斜地を生かして建てられた築46年のレトロマンション。63戸の区画でこの広さのルーフバルコニーがあるのはわずか4区画。そんなスペシャルな部屋は改装され清潔感あふれる内装に。床のフローリングが若干フカフカしていますが、室内も快適に過ごすことができそうです。
2つの棟をスッパリ切ったように真ん中を走る階段。その左右に玄関があるという、どこか海外っぽさのあるアプローチもまたグッときます。
このルーフバルコニーをステキな空間にしてくれる方お待ちしています。 |