
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||
住まいは生き方 | ||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
海と山の距離が近い街、鎌倉市稲村ガ崎。そんな稲村は、住民のパワーでまちを、景色を守り続けてきました。 この物件は約12年ほど前、大きい資本によって緑を削り、斜面上に建つマンションの計画が持ち上がりました。緑や自然が失われる位なら、便利になんてならなくていい。 そんな声も聞こえてきそうなほどに、地域住民の緑を守りたいという想いから計画は中止になりました。その塩漬けとなった土地の取得を勧められた現オーナーは、「これは面白い」と購入をすぐに決めたそうです。 この土地は、稲村らしく全体がなだらかな傾斜状になっています。1200平米以上あるので、空は広く、敷地の上の方には大きな平場もあり、そこに母屋があります。 この広い空の景色も、放っておくと木々の緑がせっかくの景色を覆い奪っていきます。現在は、そうはさせまいと現オーナーが、自身で木に登って枝を払う事をしています。 それで落とした枝をどうするかというと、広い庭の隅で自然に乾燥させ、薪ストーブの原料として使用しているのです。 そうです。この物件の建物には薪ストーブがあります。今や薪は、ネットでも買うことができる時代です。でも、それで火のある暮らしと言えるのでしょうか。わざわざ高い原料を購入し趣味としての暖房設備では意味がありません。 自分の敷地にたくさん燃料となる木が生えているのです。自然の中から火の原料をおすそ分けしてもらい、なおかつ景色まで楽しむために、決まった場所を必要な分だけ自然の中から剪定させてもらう。自分の土地だから何をしてもいいだろう。ではなくて、「分けていただく」という考え方に至りそうな環境です。 とは言え、木登りの際は落ちてけがをしない様お気を付けください。時に危なさや、怖さを感じることで反面的に生きている実感を感じるのかもしれません。 サバイバルまではいかずとも、この便利すぎる世の中にあって、あえての不便さを享受できるこの物件はもはや貴重なのではないかと思ってしまいます。 さて、そろそろ物件の事をより詳細に。稲村ガ崎と極楽寺、長谷を結ぶ海から一つ入った道路。その道路から少し入った場所です。昔は、物件の前面道路は細い通路といった感じで、そのまま山沿いに建つ家々の階段につながっていました。 現在では現オーナーが通路部分を拡幅し、進入がよりしやすくなりました。車高の低い車は入口部分で少し慣れが必要かもしれません。車は約3台ほど停められそうで、1台分のガレージもあるので、車種によりますが大事な車も収納できます。 そのガレージのある入り口部分につくと、なだらかな斜面状の敷地は扇状に広がり、まるでアリーナの様です。高低差のある敷地には隅から隅まで緑で埋まっていて、ところどころ灯篭など母屋の位置に昔建っていた、日本家屋の面影が今も庭の至る所に残っています。 まずは、とりあえず物件の一番上の方にある、開けた場所に上ってみました。ここは母屋から続く庭となります。そこは、物件の全体像を把握するつもりで上ったはずなのに、目の前に広がる広い空、谷戸状の緑、中央に見えているキラキラとした海に目と心を奪われてしまいます。 この庭では、ひとり静かにベンチで本を読んでも良し、みんなが集まった時にはバーベキューをしても音や煙で近隣を気にする必要もありません。 自然あふれる景色が広がるその庭の横には、大きく屋根を吹き下ろした、外観はまるで平家の様な建物が母屋です。シンプルな間取りですが、雨天時や日差しの厳しい時期に効果を発揮してくれそうな軒下空間があり、今のオーナーもテーブルと椅子を置いて年中、家の外と中を楽しまれています。 母屋の横にある、印象的な洋館についても触れたいと思います。個人的にはこの洋館建築(擬洋風建築と表現しても良いかと思いますが)は、「鎌倉らしさ」ど真ん中だと思います。 実はこの洋館、少し前に弊社でお手伝いさせていただきましたので、現在は賃貸で借りてくださった方が住居兼用の建物として利用されています。兼用部分は、地域に愛される素敵なフレンチとして営業しております。ぜひこの物件を引き継いでいただいた方も、一緒に末永く見守っていただけましたらと思います。 洋館の築年数は不明としていますが、オーナー様曰く概ね90年くらいというお話です。逆算するとは昭和初期頃となります。当時こういった擬洋風建築が好まれ、大工が見よう見まねで現代に残る素晴らしい建築がいくつも作られた時代です。鎌倉市内でも文化財をはじめ、一般住宅も数多くあります。この物件も普段は、和風建築を作っていた大工が施工したのか、基本モジュールは3尺(909ミリ)をグリットとする馴染みある建物でした。 敷地に足を踏み入れるたびに、その素敵な洋館と落ち着いた雰囲気の母屋。まわりは一面の緑、青い空を見上げると言葉にできないワクワク感を感じます。駅から5分程度しか歩いていないはずなのに、世界と切り離されたような自分だけの世界観に私は包まれてしまいます。 車を置くことができて、自然をこれでもかと体感できる敷地。鎌倉らしい洋館に、薪ストーブのある落ち着いた母屋。開放的で広い庭からは海が見える。 あれ。この物件が持つ要素は、僕らが求めていた理想のカタチ、見たかった景色のひとつなのではと思わせてくれるのでした。 |
![]() |
![]() |
アプローチ部分。一度に全部が見えないのでワクワクします。 |
![]() |
母屋の隣にある庭(平場)部分。庭作業、薪割り、バーベキュー、座って読書などなど、何をしても気持ちよさそうです。 |
![]() |
右側の2棟が物件の建物。 |
![]() |
パーゴラの下あたりまで物件です。左のブラウンの建物はガレージ。 |
>>大きな地図で見る  |
価格 | 2億4,000万円 | 建物面積 | 130.87㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 鎌倉市稲村ガ崎二丁目 | ||
交通 | 江ノ島電鉄線「稲村ヶ崎」駅 徒歩5分 | ||
建物構造 | 木造合金メッキ鋼板ぶき2階建 | 所在階 | |
築年 | 2013年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 1,250.77㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | 公営水道(メーター2つあり)/公共下水/プロパンガス | ||
備考 | 地目:宅地・雑種地/現況:居住中/引渡時期:相談/南側公道:42条1項1号+公道42条2項道路/西側公道:42条2項道路(セットバックあり)/【宅地】1149.15平米/【雑種地】94.60平米/第2種風致地区/鎌倉市まちづくり条例/宅地造成工事等規制法/歴史的風土保存区域(長谷・極楽寺地区)/【洋館】:賃貸中(木造モルタル塗スレート葺瓦葺参階建・築年不詳・現況約130.12平米)/土砂災害警戒区域(一部土砂災害特別警戒区域)/未登記ガレージあり/契約不適合責任免責 | ||
情報修正日時 | 2023年3月30日 | 情報更新予定日 | 2023年6月18日 |