賃料：

25万円

面積：

113.99㎡

ぱっと間取り図を見ると、いたって普通の木造2階建てに見えるのです。ただ、部屋数はやけに多くて、いまどきのLDKの間取りではないけれど、なんとか工夫したら面白いのではないか、と。そんなつもりで見に行ってみたら、間取り図だけではわからない、この建物の不思議がわかりました。

間取り図を見ながら補足説明をさせてください。玄関から入っていくイメージでお願いします。まずは一般的な玄関。1階のピロティを進んだ先にあります。割と小さめです。そして、そこから数段の階段を上がります。あれ、1階のはずなのに。進むと南側には洋室がどんとあって、北側は水まわり設備が集中しております。キッチンも北側に。ダイニングキッチンという感じです。1階の和室にはなぜか外からも出入りできるように階段がついておりました。

ふむ。では、2階へ行ってみましょう。また階段を上がりますと踊り場の部分に扉があり、そこに元和室であったような洋室がひとつ。スキップフロアの1.5階部分といった感じです。そこから数段また階段をあがりまして、間取り図でいう2階へ行くことができます。もはやこれは「2階」なのでしょうか、と思いつつ。高さがあるためか、南側が少し抜けていて気持ちがいい眺望と日当たりです。ひとつひとつの洋室がなんとなく広くて、さてこれはどう使うのが正解なのか、とやや首をひねりながら。それでも、大町の住宅街らしいこの空気感は、心地よいものでした。

階段が多いので、掃除が大変、室内の移動が大変という現実的なことはあると思います。ですが、この4層が重なるような不思議な戸建ては、使い方によっては、そしてインテリアなどでとても面白い暮らしができるのでは、と思ってしまったのです。

日当たりがいいので、観葉植物もよく育ちそう。1階をリビング的に使い、2階は寝室、プレイルームとして。1.5階の部屋はリモートワークスペースでしょうか。案外ゆったりとした暮らしができそうなのです。まあ、これは割と普通に思いつきそうなプランなのですが、みなさんならどうしますか？

そして、大町二丁目という立地もポイントです。鎌倉駅からも徒歩圏内で、自転車利用も楽な平坦な立地。目の前には水路があり道幅はやや狭いですが、これはこの辺りのエリアの特徴でもあります。材木座方面にも出やすい場所で、サーフィンなどをする方が拠点とするにも良さそう。大町、材木座あたりの個人店で行きつけの店もできそうな、そんな鎌倉暮らしが描けます。

注意したいのは、車でしょうか。普通乗用車でも道を入ってこれますが、やや道幅は狭く、何回か切り返していただいて敷地内の駐車場に停めるようになります。小型の車であれば、大変ではなさそうですが長い車は苦労します。また、近くにJR線の線路があります。少しだけ音はするかもしれません。