価格：

8,240万円

面積：

908.08㎡（土地）

子安の里は横須賀の秋谷と湘南国際村のちょうど中間に広がる里山地域。湘南国際村の太い道を秋谷方面に下ってくると左のエリアが子安の里です。

通りから子安の里に入ると、車一台通れる道が山の斜面に沿って縦横に伸びカーブが続きます。周囲の雰囲気からは一変した、のどかな田園風景が広がっており、カーブの先の景色がよくわからないので、はじめてこのエリアに入るときは注意して運転しないといけません。

ところどころ視界が開ける場所もありますが、道に沿って生えている防風林のせいでしょうか、家々がよく見えない、もしかするとあえて隠れて建てられているのではないかと思ったのです。

子安はこの地に多い軽部姓の家の祖先が開いたとか、平家の落ち武者の子孫によって開かれた里とも伝えられていますが、どれもそれを証する文献や事象はないそうです。しかし現地を見てなんとなくその生い立ちが理解できるのです。

そこには縦横に通る細い道、丘陵地に点在する古民家、傾斜地を利用した日当たりのよい畑や西風を防ぐ屋敷林など、人々の記憶の中にある古き良き故郷の風景が残っていました。

その一角、西に開けた大きな土地が今回の物件。写真1枚目のように古家と小屋の間から谷越しに眺める三浦の山の景色は、ここは何県だろうかと思うほどのダイナミックさ。視界に人工物がほぼ入らないのです。

敷地は谷に向かって段々になっており、日当たりはとてもよく畑を耕し、果樹を植えるなど自給自足の生活だって実現できるかもしれません。近隣の家からは離れているので騒音も聞こえづらい。ニワトリを放し、ヤギを飼えば豊かな田園風景がよみがえります。

既存の建物の位置に平屋を建て、ぜひ縁側を設けてください。下段に作った畑でひとしきり作業し、疲れたら縁側でお茶なんてここの暮らしに合っているし、庭にドラム缶風呂やサウナを建てて周りの目を気にせず月星を眺めながら整えるなんていうのもワイルドじゃないですか。

敷地は新たに測量しており、275坪ほどの広さがあります。市街化調整区域のため原則建築物は建てられない地域ですが、本物件は既存宅地として横須賀市の開発審査会の提案基準の範囲内で建て替えが可能という見解が出ています。

色々なアイデアが沸いてくる土地ですが、事業用途として利用を検討する場合は制限もしくは許可申請が必要になります（詳しくはお問合せください）。前面道路は狭いですが、普通車も通行できます。敷地内へも出入りはしやすく数台は置けるスペースが確保できそうです。

都内から車で1時間と少しでこの環境にたどりつける子安の里は、他ではなかなかできない、隠れ家でワイルドな暮らしが実現できそう。