価格：

2,997万円 (税込)

面積：

105.60㎡（建物）
162.04㎡（敷地）

土地が段々になっている、いわゆるひな壇の土地。こういう土地を上手く活かしている家は面白い物件が多いのではないか。この持論のもと当物件を見に行ってみたところ、やはりその期待は裏切られることはありませんでした。海まで見えるという軽いサプライズもあり、なんだか得した気分になりました。

家が建つのは秋谷の関根海岸辺りから丘をぐっと上った先。家のそばに小川が流れていることも影響しているのか、川を起点にして浅いすり鉢状の地形となっていて、少し見上げたり見下ろしたりするような立体的な景観が広がっています。

家は前面道路や隣の家から一段下がった位置にあり、沈み込んでしまっているような印象を受けます。前には道路と同じ高さで駐車スペースが設けられていて、その脇の階段をおりて玄関へ。後で気づいたのですが、この駐車スペースがあることで建物自体が奥へ迫り出て2階の眺望を形成していたのです。

土地の構造はひな壇の三段構造となっています。上段は前面道路と同じレベルの駐車スペース。階段を数段降りた中段が家の1階部分、さらに数段降りた下段に裏庭と外から出入り可能な地下倉庫という造り。

小川を挟んで建つ向かいの家とは間隔が開いて陽当たりにも恵まれています。正面だけしか見ていなかったら多分通り過ぎてしまうような家ですが、実はこんなにも奥が深い（奥に長い）敷地だとは思いませんでした。

ということで早速気になる2階へ。2部屋ある洋室からはどちらからでも海が望めます。海ドンではなく、丘の向こうにさりげなく佇む感じが個人的には好きです。二面採光の部屋からは、小川へと緩やかにおりてくる斜面に建つ家並みや植栽の緑、そして谷の間に海という絵画のような眺望が広がります。この独特な地形がつくり出すアートをしばし堪能して1階へ。

1階のリビングダイニングは抜けた眺望ではないものの、前後左右に隣接する家の配置が絶妙で、圧迫感はないのにこもれる空間に。家全体は改修が入りサッパリとした空間になっています。好みに合わせて無垢のフローリングに変更したり、一部ダークグリーンとなっているクロスをもう少し明るめの色に変えてあげるだけでも印象はガラッと変わるかもしれません。

裏庭は家庭菜園やガーデニングを始めるのにちょうど良い広さ。そして地下倉庫は海遊びやアウトドアグッズを収納してもまだ余裕がありそうなので、モノづくりのアトリエや趣味に没頭するスペースとして活用するのはどうでしょう。

フラットな土地では物足りないという方、この家でひな壇デビューしてみませんか。